耳猫風信社＊雑貨舗＊通信販売部

「きっと、兄はあの帽子を持って来てくれる」
千波矢が初めて兄の幻影と出逢ったのは、一羽の鳶の比翼が岬の空家の庭から帽子を舞い上げた夏の一日だった。空家に住み始めた少年や仔犬との交流を描く。

「夏期休暇」 あとがきは「或る夏休み」（長野まゆみ）。

1994年2月刊行　ISBN 978-4-309-40406-6 ● Cコード 0193

この作品は文庫が初めの刊行でした（1994年2月刊行）。